【記事3】
炎上しやすい発信の特徴②
対応と状態編
訂正できない・挑発に乗る・感情的に投稿する
炎上を大きくするのは、最初の発言だけではありません。
その後の対応や、投稿したときの心の状態も大きく影響します。
前回は、正論の強さ・説明不足・断定という「伝え方」の傾向を見ました。
この記事では、間違いを認められない、挑発に乗る、感情的な状態で投稿するという3つの傾向をまとめます。
間違いを指摘されても認められない
炎上を大きくするのは、最初の発言だけではありません。
むしろ問題になるのが、その後の対応です。
間違いを指摘されたとき、
「そこは私の説明不足でした」
「その点は間違っていました。訂正します」
と認めることができれば、そこで収束する可能性があります。
ところが、
「そんな意味で言ったんじゃない」
「理解できないほうが悪い」
「揚げ足取りだ」
と反論を重ねると、最初の問題に新しい問題が加わります。
最初は「発言の内容」が批判されていたのに、次第に「この人は間違いを認めない」という人格的な評価へ移ってしまいます。
自分の間違いを認めることは、心理的には簡単ではありません。
「自分を守りたい」という防衛反応は、人間にとって自然なものです。
しかしSNSでは、その防衛反応そのものが公開されてしまいます。
なお、謝罪は言い方次第で逆効果になることもあります。
「何が足りなかったのか」を具体的に認めることが大切です。
挑発に乗ってしまう
SNSには、相手を怒らせることを目的とした発言もあります。
批判、皮肉、煽り。
それに反応してしまうと、
「発言する」
↓
「批判される」
↓
「反論する」
↓
「さらに批判される」
↓
「さらに反論する」
という循環が生まれます。
この段階になると、もはや最初の論点は重要ではありません。
「どちらが勝つか」という対立そのものが目的になってしまいます。
そして、そのやり取りを見ていた第三者が参加することで、個人間の口論が集団的な炎上へ変化します。
感情的な状態で投稿する
怒り、苛立ち、悲しみ、焦り。
強い感情を抱えたまま、その勢いで投稿してしまうことがあります。
2つ目の「挑発に乗る」が外からの刺激に反応するパターンだとすれば、こちらは自分の内側の感情から発信するパターンです。
感情が高ぶっているときは、言葉の強さや相手からの見え方を冷静に判断しにくくなります。
書いている本人は「ただ思ったことを書いただけ」でも、時間が経ってから読み返すと、きつい表現や言いすぎに気づくことは少なくありません。
SNSでは、この「勢い」が問題になりやすい理由が3つあります。
ひとつ目は、投稿までの手間が少ないことです。
手紙やメールなら、書いてから送るまでに間があります。
しかしSNSは、数秒で書いて送れます。
感情が落ち着く前に、言葉が公開されてしまいます。
ふたつ目は、感情的な言葉は目を引き、拡散されやすいことです。
強い言葉や怒りの表現は注目を集め、共感や反発の両方を呼びます。
内容が正しいかどうかとは関係なく、感情の強さそのものが反応を増やします。
みっつ目は、一度公開した言葉は、削除しても完全には消えないことがあるという点です。
削除しても、スクリーンショットで残っていることがあります。
【関連記事:「消せばなかったことになる」とは限らない理由】(準備中)
また、感情的な投稿は、次の2つの形で炎上につながりやすくなります。
- 誰かへの怒りをぶつける投稿:具体的な個人や集団を名指しした、攻撃的な表現になりやすい
- 自分の不満や愚痴を吐き出す投稿:本人は個人的な気持ちのつもりでも、誰かを批判しているように読まれる
特に、疲れているとき、睡眠不足のとき、強いストレスを受けているときは、感情のコントロールが難しくなります。
夜中に書いた文章を、翌朝読んで後悔した経験がある人もいるのではないでしょうか。
感情を抱くこと自体は、悪いことではありません。
怒りや悲しみには、それぞれ意味があります。
問題は、感情をそのまま公開の場に流してしまうことです。

そうです!!

喜怒哀楽は表現の一種です。
ここまで、炎上しやすい発信のいくつかの傾向を見てきました。
次回は、炎上を大きくする「批判する側」の心理に目を向けます。
最後まで読んでくださいまして、ありがとうございます。
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